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昭和のシーモンキーがカブトエビの仲間だった件【夏休みの自由研究に】

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昭和のシーモンキーがカブトエビの仲間だった件【夏休みの自由研究に】

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あなたは広告にしてやられたことがありますか?

 

私はあります。

見事にやられました。

 

50年たった今でも忘れられない思い出です。

 

ただ、悲惨な思い出ではありません。

小学生でしたから実質被害も400円程度です。

 

後の人生にいい影響を及ぼしてくれているので、安すぎるぐらいです。

 

この記事は、50年前の昭和の子ども(私)が広告にカモられた話と、それが令和の今にどうつながっているのかについて綴っています。

 

 

マンガ雑誌の通販広告にはロマンがあふれていた

昭和の少年まんがマンガ雑誌の通販広告には、ロマン が満ち溢れていました。

 

広告はだいたい表紙裏1面に掲載されていました。

今思うと、だいぶアヤしい商品のオンパレードです。

 

アヤしいだけに、現実ばなれしてワクワクするものばかりです。

イラストか写真付きで紹介されていました。

 

令和の時代に覚えている人はどのぐらいいるのでしょうか。

 

私は広告の中のいくつかの商品を購入し、感激したり失望したりを体験しました。

 

今回はその中でもおそらく人気ナンバーワンだった「シーモンキー」について書いてみます。

 

最高にやられたシーモンキー

 

シーモンキー、聞いたことありますか?

 

シーのモンキーですから「海のサル」です。

 

商品イラストもまさに「海のサル」です。

 

私はこれにヤラれてしまいました。

 

昭和のころ、小学生の間ではシーモンキーは人気の アイドル でした。

 

そのわけは広告のイラストにあったのです。

 

シーモンキーの風貌

アイドル「シーモンキー」はどんな風貌だったのでしょうか。

 

結論を言うと、ミニラ です。

ゴジラの赤ちゃんの「ミニラ」。

 

そうなんです。

広告のシーモンキーは、あの 愛くるしい ミニラのような顔をしていたのです。

 

ウソだろ、と思った人。

 

証拠があります

 

さすが 令和は IT の時代です。

 

ネットに50年前の小学生があこがれたイラストが残っていました。

 

これです ↓ ↓ ↓

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1971年のシーモンキーの広告

 

どうですか?

 

手のひらの上で殻から出てくるのです。

 

ニコニコしながら登場して

 

やあ!こんにちは

 

と言ってるようではないですか。

 

これ見て、飼ってみたいと思わない人、いますか。

 

小学生が欲しくなるの無理ないと思いませんか。

 

で、ミニラがこちら。

 

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Amazonの指人形画像より

どうですか。

私には同じに見えたのです。

 

ミニラのデビュー公式動画です ↓ ↓ ↓ 

 


【公式】「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」予告 ミニラが初登場するゴジラシリーズの第8作目。

 

 

 

夢を見させてくれた

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いらすとやさんの「昭和」のイラスト

 

立派に青鼻水をたらした昭和の子どもたちに、シーモンキーのこの愛くるしさはスルーできるわけがないのです(ちょっと大げさ)。

 

子どもたちは、シーモンキーに今の「坂アイドル」ぐらいのあこがれを抱いていたのです。

 

あこがれはいつか爆発しますから、そうなると親にムリ言って買ってもらうわけです。

 

注文のハガキ を出してからは、脚力が鍛えられる日々が始まります。

学校からダッシュで帰るからです。

 

帰りはダッシュで下校しても、朝は走って登校することはありません。 

 

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ひとときの健康優良児

シーモンキーを無事に注文してからは脚力も向上し、寄り道もしない健康優良児です。

健康優良児でも青鼻水はたらしています。

 

なぜか子どもはこういった数年に1度レベルのビッグイベントを友だちには内緒にします。

 

ひとり密かに胸をときめかせて待つのです。

 

ヒミツは優越感であり、誇り なのです。

友だちにバレないように無口にもなります。

 

そうやって10日間ほど無口なハナタレをやっていると、東京の通販会社から茶封筒に包まれたナゾめいた商品が届きます。

 

喜んで風邪をひく

 

シーモンキーが入った封筒をさっそく開封します。

プラスチックの水槽に水を入れて準備します。

 

ところが、手のひらで誕生する ミニラ なのに、卵が 塩粒 ほどに小さいのです。

 

塩の粒がミニラになる。

この ロマン は計りしれません。

 

想像を絶するから ロマン なのです。

 

何日かすれば、卵がかえるシーンをリアルに見られるのです。

 

これは学校なんかに行っている場合ではありません。

 

いつ最初のふ化が始まるかわかりませんから。

 

風邪をひきたいと、これほど願ったことはありません。

風邪ひけば学校を休めて、ずっと水槽を見ていられるわけですから。

 

虫メガネで見る

学校に行っている間に、水中の酸素が欠乏しないように母親にかき混ぜ役をやってもらいます。

 

果たして、シーモンキーの卵は無事ふ化しました。

 

顔はミニラに似ていたのか。

 

いや、ふ化したばかりは まだ赤ちゃん ですから、小さいのです。

 

目に見えないぐらい小さい のです。

 

小さいけど数は多いです。

 

2~3日で体の動きが見えるようになりました。

 

顔は全然見えません。

ピコピコと体を曲げたり伸ばしたりして動いています。

 

それにしても、小さい。

 

ミジンコか!

 

虫メガネで見てみました。

 

ちょっと体が長く見えます。

 

ボウフラか!

 

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ごめんねミニラ

水槽は西日の当たる場所に置いていました。

 

それが原因かどうかわからないけど、ピコピコ動いていたミニラの赤ちゃんは数日で全く動かなくなって、底に沈んでしまったのです。

 

濁った水だけが残りました。

 

マンガ雑誌の広告を初めて見てから、注文の決意をするまでが数か月。

 

親の許しを得るまでが数週間。

 

注文後、茶封筒が届くまで10日あまり。

 

子どもにとっては相当の長い月日がたっていました。

 

最後は1匹も残らず死なせてしまいました。

 

ミニラ もとい シーモンキー、もとい ボウフラ?に費やした情熱は小さなものではありませんでした。

 

懲りずにロマンを求めて

 

2度とマンガ雑誌の広告ではモノは買わない。

 

と学習すればよかったのだけれど、チャレンジは続きます。

 

次に買ったモノの話はまたべつの記事で書こうと思います。

 

育まれた「広告と営業」観

シーモンキーがニコニコ笑っている広告のイラスト。

 

「やあ!」と殻を破ってあいさつをするミニラ似のシーモンキー。

 

そんな場面を夢見たけど、実際にはボウフラのような微生物がピコピコ動いてただけでした。

 

手のひらに乗るはずだった ミニミニラ は、実は目には見えないほどの ミニボウフラ だったのです。

 

シーモンキーと次に買った商品のおかげで、「広告」に対する警戒心が生まれました。

 

警戒心は意外と深く広く発展し、大人になってからも「広告」や「宣伝」に対する警戒心、ひいては人の「甘言」「営業」がらみの言動には敏感になりました。

 

そのことで損することはなかったと思います。

もちろん得することもありません。

 

まとめ

今回、記事を書くにあたって「シーモンキー」をネット検索してみました。


手のひらで殻を破って登場するはずだったミニラは、なんと実は エビの仲間 だったことがわかりました。

 

ある種のエビの乾燥した卵は水を与えると息を吹き返し、生命活動を開始するそうです。

 

飼育キットもあるようで、夏休みの自由研究 にぴったりではないですか ↓ ↓ ↓ 

 

 

エビといえば「カブトガニもといカブトエビ」ではありませんか。 

 

先日、田んぼのカブトエビの記事 ↓ ↓ ↓ を書きましたが、まさかシーモンキーとつながるとは思ってもみませんでした。

 

実はシーモンキーの仲間だったカブトエビの記事 ↓ ↓ ↓  

www.chuueigo.com

 

 本日は当ブログをお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

いくつになってもほどほどのロマンと警戒心を持って人生を楽しみたいですね。