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バックパッカー時代の思い出・旅立ち編「花束が似合う人」

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バックパッカー時代の思い出・旅立ち編「花束が似合う人」

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Photo by Marco López

 

 故マイケル・ジャクソン氏とのニアミス

 

初夏の成田空港を大きな花束を抱えて右往左往していた。


ひとりで世界一周する。
中学生のころ、そんな白砂(崩れやすい)の夢があった。

 

高校、大学と平穏にすごし、社会人になって5年目の秋だった。
出張でオーストラリアに行くと、ワールドツアーが始まったばかりのあのマイケルジャクソン氏と空港で遭遇したのだ。

 

 

旅の奇跡 

 

入国審査だったか税関検査かもう忘れたが、マイケル・ジャクソン氏がペットのチンパンジーを入国させろダメだともめていた。

 

そしてなんと、その夜私が泊まったホテルにマイケル・ジャクソン氏も宿泊していた。

氏とは会えなかったが、地下のジムでバックダンサーたちと出会い、話しかけてくれた。

 

この偶然の出会いは強烈だった。

 

1日で遭遇したそのできごとに「旅の奇跡」を感じた。
動いていれば何かが起こる。
世界一周すればどんなできごとが待っているのか。
もう動かずにはいられなかった。

 

会社を辞める決意


そうやって海外出張を引き金に、会社を辞めることになった。

 

会社にとっては迷惑な話だ。
まだヒヨッコの若手に投資して裏切られた形だ。
申し訳ない。
何があっても旅は成功させなければならない。

 

どこを回るかだけ決めた。
3年で世界を1周しよう。それが計画だ。
家を出た。

 

バックパッカー・旅立ちの日

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zin5625さんによる写真ACからの写真

 

自由の身

1988年、成田空港。
見送りの後輩から贈られた花束を手に出国手続きに向かう。

 

人に見送られる気分は悪くない。
今から3年間、たったひとりで旅をする。

 

どこへ行って何をしようが、制約はない。
決めているのは、これから乗る飛行機と数時間後の到着地がバンコクだということだけ。

 

それ以外は何も決めていない。
深夜に着くバンコクで向かうホテルも、交通手段も飛行機の中で考える。

 

旅に偶然の出会いとできごとを期待していた。

 

これから3年、こうやって好きに動く。
こんな自由があるだろうか。
ただ、わずかな不安。それと陶酔。

 

両手の花束

花束をどうにかしないといけない。
チンパンジーではないけれど、花束持ったままでは出国も入国もめんどうだ。

 

広い空港を大きな花束を抱いてどう歩こう。
しかたない、どこかに捨てようか・・

 

周囲を見わたすと華やいだ空港には多くの人たちがいる。
バブル前夜の日本だ。
若い日本人女性、カップル、旅行帰りの外国人、グランドスタッフ、、

 

目を引いたのは航空会社のアテンダントの一団。
キャリーバッグを引き颯爽と歩いて行く。
そうだ、花束が似合う人を見つけて贈ろう。

 

27年間過ごしてきた日常性から飛び出だして気分は高揚している。
知らない女性にも声をかけて花束ぐらい贈れそうだ。

 

 

行ってきます

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Photo by Evelyn Akhmerov on Unsplash

 

空港にいる人はみな少なからず日常から抜け出して、上を見て歩いているように見える。足どりが軽い。

 

そのとき下を見て一心不乱に動く人が目にとまった。

 

作業着に軍手。

清掃員の女性だ。
大きなゴミ箱に上半身が入ってしまいそうな勢いでゴミ収集をしている。

空港の華やいだ空気とはまた別の美しさと高潔さがあった。

 

決めた。

 

花束をもらってください

 

私は女性に近づいて、驚かさないように静かに声をかけた。

「お仕事中、すみません」

母親ぐらいの年齢の女性が顔を上げる。

 

「荷物になるかもしれませんが、これをもらっていただけませんか」

彼女は目を丸くして驚いたあと、軍手をはずして手を差し出してくれた。

 

「こんなおばあちゃんに似合うかしらねえ」

見上げるように私の顔をのぞきこむ。

 

なんてやさしい目なんだろう。
そうか、親が子を見るまなざしだ。

私はうまい言葉が出なくて「お願いします」とだけ伝えてその場を離れた。

 

空港の中で最も花束が似合う人を、また偶然の出会いで見つけることができたのだ。

 

社会の片隅

 

大学を卒業して5年。
社会を少しはわかった気でいたけれど、何も見えていなかった。

 

この人がいるから旅にも出られる。
そんな単純なこと。
社会の片隅にある大事な大事な営み。

 

女性のおかげで旅は気分よく始まった。 

旅の成功をちょっとだけ確信できた。

 

そうやって予定3年のひとり旅は始まった。

 

30年がたって思うのは、女性と女性の家族のこと。

彼女はあのあと家族のもとに帰ってから、ご主人さんやお子さんに空港のできごとを話ししてくれただろうか。
日常性の中の業務から少しでも非日常の喜びを感じてくれただろうか。
家族も喜んでくれただろうか。

 

30年たっても忘れられないことをこれからも書いていこう。

 

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毛並良好さんによる写真ACからの写真

 

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